ヴァチカン美術館ですが、ほぼ朝イチぐらいの時間を予約していたので、7時ごろに起きて、昨日持ち帰ったピザを食べ、早々に宿から出ました。
宿からヴァチカンまでの道のりに朝営業しているカフェがあることは調べていたので、立ち寄ってカプチーノとクロワッサンを購入しました。ピザを食べたのにクロワッサンも食べるのか、という話ですが、小さいクロワッサンなので心配には及びません。
しっかりエネルギーをチャージして、ヴァチカン美術館に辿り着きました。
道路に長い列ができていますが、1回目の列は券を買うための列なのでスルーしていきます。2回目に出てくる列は三つにレーンが分かれており、チケットに自分のレーンが記載されています。
私たちは少しだけ並びましたが、途中で「8時30分からの人は先に行っていいよ」と言われ、見事列のスキップに成功しました。チケットを事前購入しておけば、そこまで長い間待つことはなさそうです。
中に入るとまたもやセキュリティチェックがあります。隣に音声ガイドを借りるカウンターがあるのですが、借りずにスルーして展示に向かいました。展示は2階からスタートしており、エスカレーターまたは坂道を登ってスタート地点に向かいます。
坂道には各地域の昔の船が展示されていました。なぜその展示がされていたのかは不明です。
それなりに長い坂道を経て、ようやく観覧をスタートしたものの、最初の方のエジプトの展示を見ている最中に何が起きてるか全くわからないので1階まで戻って音声ガイドを借りることにしました(無駄足)
時間のない方や感性で楽しみたい方には音声ガイドはなくてもいいと思いますが、ある程度展示の内容も解説してもらいながら楽しみたい方は借りるのがお勧めです。
最後の方の近代っぽい新しくできた場所のガイドはありませんでしたが、それ以外は日本語のガイドがあり、発音も聞きやすい日本語でした。あんなに広い美術館で分量も多いのに、小さい美術館のガイドとそこまで変わらない値段でレンタルできるのでお得感がありました。
有名な彫刻や絵画だけさっと見る分にはそこまで時間はかからないと思いますが、全部をしっかり見ないとしてもある程度音声ガイドも聞きながら回ると時間がかかるので、私たちは最後の方はさっさと見て回ったのですが、トータル5時間ぐらいかかりました。
一つ驚いたのはシスティーナ礼拝堂以外は撮影OKだったことです。日本だと絵の保管の観点から、撮影NGの美術館も多い印象だったので、彫刻はわかるにしても絵画も撮影できるというのがとても新鮮でした。


また、サン・ピエトロ大聖堂に続き、天井が豪華でした。上の写真は地図の間という部屋なのですが、本当に所狭しと絵が配置されていて、毎日一つ絵を見ていっても、1年以上かかりそうでした。
個人的に一番目を引いたのはラファエロの「キリストの変容」で、写真だと伝わりづらいのですが、(ライティングの関係もあってか)本当に光っていました。
あまり芸術に詳しくないので、宗教画は描くものが決まっているものという印象だけを持っていたのですが、すでに描きたいストーリーがあるからこそ、描き手による表現の幅に違いが見えたり、表したいものの中でどういった描き方をするかの工夫が見て取れました。普段はこんなに多くの作品を一度に見ることもないので、同じモチーフに関する違う画家の絵を見れたのが、とても新鮮な体験でした。
ヴァチカン美術館を堪能できたので、次は昼ごはんを食べてコロッセオに向かいます。