先日「TALENT——「人材」を見極める科学的なアプローチ」
を読んだ。
採用について書いた本で
面接の仕方、人材の見極め方といった部分について
筆者が適していると思うやり方や
過去の研究でどういった結果が出ているか
などについての話が書かれていた。
この本の中に書かれていたが
採用面接においては
本音で語ってもらうというのが
なかなかに難しい。
そもそも、初対面の人に対して
心を開いて話すというのも
そこまで簡単なことではないのに加え
自分が評価されているのであろうという
ほぼ確信的な事実がより
本音で話すことを難しくさせていると思う。
実際は人は無意識的に常に
自分の外にあるもの全てを
評価しながら生きているので
実は生きていれば常に評価し
評価されている状態ではあるのだが
面接の場においてはそれが
意識的になるかつ
その評価が企業担当者側にとっては
いい人材に失望されるリスクを負い
求職者側にとっては自分がポジションを
得られるかどうかが決まってしまうという
ある程度大きいと思える結果が
紐づいていることが
両者の話しにくさを生んでしまうのだと思う。
企業担当者側であれば
求職者が評価されていることを
意識しないでいいような状態を
作れると本来のその人を
見ることができる確率が上がるので
自然体で振る舞えるような
準備をして面接に臨むことが
重要に思う。
また求職者側であれば
自然体で振る舞って不合格になるような
会社は自分に合わないので
恋愛のマッチングアプリで
会ったほぼ関係性のない人と
お互いを知るためにご飯に行くぐらいの
感覚で臨むことも重要かもしれない。
求職活動であっても実は
恋愛と同じぐらいその会社や面接官の好みに
左右されているのに
なぜだか求職の方は能力で判定されたように
感じてしまい
自分が否定されたと思ってしまう度合いが
恋愛よりも強いように感じる。
恋愛よりはある程度基準が予想できたり
企業側がしっかり公表していることにも
よるのかもしれない。
もしくは求職活動はその会社のことを
しっかり調べていい会社だと思ってくると
片思いのような状態になってしまうが
マッチングアプリなら会う段階で
片思いもしていないので
執着もないし、ショックが小さい
ということなのかもしれない。
いずれにせよ、両者とも準備や工夫はした上で
ある程度は縁の問題であると
割り切ってしまう気持ちも
必要だと思われる。
(本にはそんなこと書いておらず、完全に持論です。)
本の中では、定型的なことを聞いても
いかに面接のためにちゃんと準備してきたかが
わかるだけで
その人の力を見極められるわけではない
ということが書かれていた。
本音や本来の能力を引き出すための
工夫が重要になることは間違いないが
それをどうやって作るかについては
本に載っている方法もそうだが
自身にあう形を見つけることが
必要に思う。
雑談から入ったり
用意してないであろう質問を
するというのは一つわかりやすい方法だと
思うので
どんどん試して自分なりの方法を
見つけていきたい。